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健康診断 2025.05.02

人間ドックでわかる病気とは?


人間ドックとは、身体のスクリーニング検査をパッケージにした総合的な健康チェックのことです。
定期的に受診することで病気の早期発見・早期治療につながり、病気の予防や健康管理にも役立ちます。

一般的な健診と比べて検査項目数が非常に多く、より詳しい検査が行われる点が大きな特徴です。
多くの企業では40代からの受診を推奨していますが、20~30代の若いうちから受け始めることで見逃しやすい異変も早期に発見でき、将来の健康維持により効果的とされています。

人間ドックの検査項目


人間ドックで行われる主な検査内容は、身体計測(身長・体重・腹囲など)と血圧測定、血液検査・尿検査(コレステロールや血糖、肝機能・腎機能など生活習慣病の指標)、心電図・呼吸機能検査(心臓のリズムや肺活量の測定)、視力・聴力検査(眼底・眼圧検査などを含む)、画像診断(胸部X線や腹部超音波による内臓のチェック)、そして消化管検査(胃のバリウム検査または胃カメラ、便潜血検査による胃腸の検査)など多岐にわたります。
加えて医師による問診・診察も行われ、結果の総合評価がなされます。

さらに必要に応じて腫瘍マーカー検査や婦人科検診、CT・MRI検査などのオプションを追加することも可能です。
自身の不安や家族歴に応じて検査を組み合わせることで、人間ドックの精度を高めることができます。

人間ドックで発見できる主な病気とは?



人間ドックでは、生活習慣病から重大ながんまで様々な疾患の早期発見が期待できます。

まず生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症など)については、血圧や血液検査の数値から予備段階の異常を捉えることが可能です。
例えば血糖値やコレステロール値が高ければ将来の糖尿病や動脈硬化リスクがわかるため、早めに生活改善につなげることが重要です。
こうした対策により、ゆくゆく脳卒中や心筋梗塞などを防ぐ効果が期待できます。

また、心疾患や血管の病気も人間ドックで見つかる代表的な異常です。
心電図検査では心臓の不整脈を発見でき、腹部超音波検査では自覚症状のない動脈瘤を捉えることもできます。

さらに血液検査により肝炎ウイルス感染や高尿酸血症(痛風の原因)の有無を調べることも可能です。
中でも注意したいのががんの早期発見です。

人間ドックでは検査内容次第で胃がん大腸がん、肺がん、乳がん、子宮頸がんなど多くのがんを見つけるチャンスがあります。

例えば、胃の内視鏡検査で胃・食道の異常を調べ、胸部X線やCTで肺の影を確認するといった検査を組み合わせることで各種がん検診が可能です。
通常の健康診断では発見しにくいがんでも、人間ドックで適切なオプション検査を追加すれば発見率を高めることができます。


人間ドックでがんが見つかる確率は?


では、人間ドックを受けたとき実際にがんが見つかる確率はどのくらいでしょうか。
統計上は高くありません。

ある調査では、乳がんが約0.23%(1,000人に2~3人)と最も高く、その他のがんはいずれも0.1%前後以下と報告されています。
わずかな割合ではありますが、無症状の健康な人からがんを見つけ出せる意義は非常に大きいといえます。

早期に発見できれば治療によって治癒も期待でき、生存率が大きく向上します。
特に若年者のがんは進行が早い傾向があるため、年齢に関係なく定期的に人間ドックでチェックを受けておくことが勧められます。

年齢別のおすすめ検査

人間ドックで受けるべき検査や注目すべきポイントは年齢によって異なります。
最後に、年代ごとの留意点を簡単にまとめます。

30代

30代は重篤な生活習慣病を発症する人はまだ多くありませんが、その種は既に体内に潜んでいる可能性があります。
このため、人間ドックでも血圧・血糖・コレステロールなど生活習慣病の指標をしっかりチェックし、異常があれば早めに対策することが重要です。
また、胃の慢性的な炎症(萎縮性胃炎)ピロリ菌感染症は30代から進行している場合もあるため、必要に応じて胃カメラ検査を受けておくと安心です。
お酒をよく飲む方は肝機能の数値(γ-GTP)に注意し、腹部超音波検査で脂肪肝など肝臓の状態を調べておくことをおすすめします。

40代

40代になると、若い頃の生活習慣のダメージが顕在化し始め、糖尿病やがんのリスクが高まります。
引き続き血圧・血糖・脂質などの管理を徹底するとともに、腹部エコー検査を定期的に受けて脂肪肝や肝臓腫瘍の有無をチェックしておきましょう。
さらに、この年代から死亡率が上昇する大腸がんに備え、便潜血検査など大腸の検査もぜひ取り入れてください。

50代

50代はがん・心疾患・脳卒中の発症率が高くなり始める年代です。
人間ドックでもそれら重大疾患の予防・早期発見に重点を置いた検査を受けることが望ましいでしょう。
特に動脈硬化が進行しやすくなるため、血圧・血糖・肝機能・脂質などの値に異常があれば放置せず早めに改善策を講じてください。
男性は前立腺がんのリスクが高まるため、症状がなくてもPSA検査(前立腺腫瘍マーカー)を受けておくと安心です。
また、心電図で不整脈を指摘された場合は精密検査を受け、隠れた心臓病がないか確認しておきましょう。

60代

60代は多くの病気のリスクがピークに達する時期です。
中でもがんの罹患率が非常に高くなるため、人間ドックの検査内容も必要に応じて高度ながん検査を組み込むことが推奨されます。
例えば肺がん検査では胸部X線に加えて胸部CTを併用し、胃や大腸の内視鏡検査も受けていない部位があれば積極的にチェックすることが望ましいです。

大腸内視鏡検査ポリープを発見・切除すれば大腸がんの予防につながりますので、一度も受けたことがない方はぜひ受けておきましょう。

定期的に人間ドックを受診し、ご自身の健康管理に役立ててください。

人間ドックは西梅田シティクリニックでも受診可能です。
詳しくは西梅田シティクリニックの公式サイトをご覧ください

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