健康診断
生活改善をしよう!健康診断をモチベーションに変える方法

健康診断は、体の不調を改善するためのモチベーションになります。
たとえば、健康診断を受け、体重が増加していたり、思っていたより血圧が高かったりすると不安に思う方がいるでしょう。
その結果、「このままではまずい」と感じ、定期的に運動し始めたり、栄養バランスに配慮した食事を心がけたりする方もいます。
また、自宅で定期的に体重や血圧などを測定し、健康管理を始める方もいるかもしれません。
健康診断をきっかけに自身の病気や健康に向き合うようになり、生活習慣を変えることができます。
「自分の体は健康なのだろうか」「少し気になる症状がある」
このような方は、健康診断を受診し、自身の状態をチェックしましょう。
異常を放置していると、どんなリスクがある?

健康診断を受診し、「再検査」や「要治療」と診断されても、放置していないでしょうか。
再検査とは「病気は確定していないが、何らかの異常がみられる状態」を指します。
また、要治療とは「すでに病気を発症している可能性があり、速やかな治療が必要な状態」です。
これらの状態を放置すると、生活習慣病や動脈硬化といった病気などが進行し、日常生活に支障が出るケースがあります。
「自覚症状がないから大丈夫」と安易に考え、放置した場合であっても、症状が知らない間に進行することがあります。
最悪の場合、命の危険につながることもあるでしょう。
自身の判断によって、仕事や家族への影響が甚大となり、人生が激変することもあるかもしれません。
健康診断で再検査・要治療と診断された場合は決して放置することなく、速やかに医療機関を受診してください。
一般的に、多い異常や発見されやすい病気って?

健康診断では、とくに以下の病気が発見されやすいとされています。
該当するものがある場合は、速やかに適切な治療を受けましょう。
高血圧
高血圧とは、収縮期血圧(上の血圧または最高血圧)が140mmHg以上、または拡張期血圧(下の血圧または最低血圧)が90mmHg以上の状態です。
高血圧になり、血管にかかる圧力が増えると動脈硬化に発展し、心筋梗塞や狭心症、くも膜下出血や脳梗塞といった病気を発症する可能性があります。
高血圧の原因は、塩分の過剰摂取や肥満、運動不足や偏食などです。
糖尿病
糖尿病とは血糖値が高い状態です。
血糖値が高い状態が続くと、血糖値を抑制するインスリンの分泌量が減少し、さらに値が上昇するリスクが高まります。
その結果、血管が損傷し、網膜症や腎症、神経障害といった合併症が起こる可能性があります。
糖尿病の原因は、生活習慣や遺伝的な影響などです。
高脂血症
高脂血症(脂質異常症)とは、中性脂肪やコレステロールの数値が異常に高くなる状態です。
通常、血液内の脂質は、一定に保たれるようにコントロールされています。
しかし、食べ過ぎや肥満、遺伝や病気などの要素があると、コレステロールや中性脂肪の値が異常に高まり、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞といった病気が起こるリスクがあります。
不整脈
不整脈とは、心臓の拍動に乱れが生じる状態です。
心臓は通常、1分間に60〜100回程度拍動していますが、何らかの原因で不規則になることがあります。
これが不整脈です。
放置すると、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高まります。
不整脈のおもな原因は、加齢やストレス、過度なアルコール摂取や睡眠不足などです。
がん
がんは、悪性新生物や悪性腫瘍と呼ばれる病気です。
体の細胞ががん化すると、増殖を繰り返しながら、体のあらゆる部位に症状が出る可能性があります。
たとえば、胃がんの場合、腹痛や胃部不快感といった症状から始まり、炎症や潰瘍が起こることもあります。
場合によっては、他の部位に転移し、命に関わることもあるでしょう。
予防のために普段からはじめられること

健康診断は、必ず年に1回受診しましょう。
また、毎年出た結果は、あとで見返せるようにメモしておくことをおすすめします。
結果として「異常なし」であれば、問題ありません。
一方で、「再検査」や「要治療」と診断された場合は決して放置することなく、医療機関で適切な検査・治療を受けることが重要です。
健康診断を上手に活用し、自身の健康状態を把握しながら、日々元気に生活していきましょう。