健康診断
要再検査・要精密検査は怖くない?次にするべきことってなに?

健康診断を受診し、「要再検査」や「要精密検査」などの結果が出ると、恐怖心を感じる方がいるのではないでしょうか。
検査に抵抗を感じ、次に進めない方もいるかもしれません。
本記事では、要再検査や要精密検査の意味や、診断後にとるべき具体的な行動について解説します。
要再検査や要精密検査と診断された場合は、放置することなく医療機関で適切な処置を受けましょう。
健康診断で要再検査・要精密検査が出た方へ、すぐに対応しよう
健康診断で要再検査・要精密検査が出たときは、可能な限り速やかに医療機関を受診してください。
病気が見つかることに恐怖心を抱き、検査を延期しようとするケースがありますが、これは危険です。
病気によっては日を追うごとに病状が悪化し、重篤な健康被害につながる可能性があります。
病気は治療が早くなればなるほど、肉体的・精神的・経済的な負担が軽くなります。
手遅れになる前に、すぐに行動するように心がけましょう。
要再検査や要精密検査になったからといって、必ずしも病気の状態であるとは限りません。
検査日にたまたま異常値が出ただけのケースもあり得ます。
自身の健康状態を正確に見極めるためのひとつの手段として再検査・精密検査を受けておきましょう。
要再検査・要精密検査の違いとは
再検査・精密検査の違いは下記のとおりです。
それぞれの相違点を理解し、必要なタイミングで検査を受けましょう。
再検査
再検査とは、健康診断で実施した検査を繰り返すものです。
レントゲン撮影や採血検査などを再びおこなうことを指します。
再検査は、異常値が一時的な変動である場合や、検査結果に疑義がある場合に実施される検査です。
たとえば、採血検査を経て肝機能値が高かった場合、一時的な体調不良や直近の生活習慣が原因の可能性があります。
再検査をすることで、継続的に異常値が発見されれば、より詳細な検査に移行することが可能です。
再検査は検査機関によって異なるものの、比較的簡便かつ費用負担も抑えられる方法で進行できます。
精密検査
精密検査とは、より詳細に体の状態を調べるための検査です。
MRI検査やCT検査、消化管の状態を直接確認できる大腸内視鏡検査や上部消化管内視鏡検査などが挙げられます。
検査の種類は異常所見の内容によって異なり、専門の医師の判断によって指示されます。
精密検査は、費用負担が多くなるケースがあるものの、保険適用されることも多く、自己負担額は一定の範囲に抑えることが可能です。
精密検査では、異常箇所の進行具合や原因を細かく診断できます。
たとえば、がんなどの病変の有無を視覚的に確認できるため、早期発見・早期治療につなげられます。
健康診断で要再検査・要精密検査が出たらどこに受診すればいい?何科?

健康診断を受診した医療機関
最もスムーズに検査ができる場所としては、健康診断を受けた医療機関が挙げられます。
過去の検査結果を把握しているため、スムーズに再検査や精密検査に移行することが可能だからです。
また、健康診断を受診した医療機関であれば、これまでの経緯を踏まえたうえで適切な施設を紹介してもらえます。
治療に関する専門性を持つ医療機関を案内してくれるため、スムーズに適切な治療が受けられるでしょう。
かかりつけ医
かかりつけ医は、患者さんに関するこれまでの健康状態を把握しているため、適切なアドバイスが受けやすいといえます。
ただし、医療機関の規模によっては精密検査が受けられない場合があり、別の検査機関を紹介されるケースもあるでしょう。
かかりつけ医は、顔なじみの医師がいるため、精神的な不安が和らぎやすいのが特徴です。
まずは相談をしてみることをおすすめします。
総合病院
総合病院は、さまざまな診療科が存在するため、健康診断で異常値が見つかった際により専門的な診療科で治療が受けられます。
たとえば、健康診断のレントゲン検査で肺に陰影があり、精密検査によってがんが見つかった場合は総合病院で呼吸器内科の受診が可能です。
総合病院では、高度な検査機器が揃っていることが多いため、より専門性の高い治療が受けられます。
要再検査・要精密検査の原因が特定しやすくなり、その後のスムーズな治療につながるでしょう。
いつまでに受診する必要があるの?二次検査の費用とは

二次検査(再検査・精密検査)が必要と判断されたら、できる限り早い段階で受診するようにしましょう。
検査別の二次検査の費用目安は、以下のとおりです。
検査の種類 | 費用(目安) |
---|---|
心電図 | 400〜1,000円程度 |
ホルター心電図 | 5,000円程度 |
MRI検査 | 5,000〜20,000円程度 |
尿検査 | 1,000〜2,000円程度 |
血液検査 | 2,500〜3,000円程度 |
CT検査 | 5,000〜10,000円程度 |
超音波検査 | 1,000〜3,000円程度 |
胃内視鏡(胃カメラ)検査 | 3,500〜5,000円程度 |
大腸内視鏡(大腸カメラ)検査 | 5,000〜10,000円程度 |
健康診断の結果を無視したらどうなる?

健康診断の結果は、前日の行動や食事、その日の体調などで左右されることがあるため、異常ありと診断されたとしても、必ず病気にかかっているとはいえません。
しかし、実際に病気に罹患している場合、検査や治療が遅くなればなるほど病状が悪化する可能性があります。
場合によっては、命に関わることもあるため、再検査や精密検査と診断された場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。