生活習慣病
血糖値が高いと言われたら|「糖尿病予備群」の見方と今日からの対策

健康診断結果の見方(空腹時血糖・HbA1c)
空腹時血糖は「その日の血糖」、HbA1cは「過去1~2か月の平均的な血糖」を示します。健診では、空腹時血糖100mg/dL以上やHbA1c 5.6%以上が「血糖高め」の目安として再評価の対象になります。
一方、糖尿病が強く疑われるのは空腹時血糖126mg/dL以上、随時血糖200mg/dL以上、またはHbA1c6.5%以上が確認された場合です。数値は採血条件(食後・空腹、前日の飲酒や睡眠不足)の影響を受けるため、判定は複数回の検査と併せて判断します。
糖尿病予備群とは何か|放置リスク
糖尿病予備群とは、「正常」と「糖尿病」の間にある状態で、将来の糖尿病発症リスクが高い層を指します。自覚症状に乏しく、放置すると合併症(心血管疾患など)につながるため、生活習慣の見直しと定期フォローが重要です。人口の中でも一定割合を占め、早期介入の対象として位置づけられています。
血糖を安定させる食事法

主食は「量と質」を調整
一度量を見直し、夜は食べ過ぎない。精製度を下げ(雑穀・全粒粉を活用)、間食の菓子・菓子パンは頻度を落とす。
砂糖入り飲料を習慣にしない
清涼飲料や甘いカフェドリンクは血糖と体重を押し上げます。水・お茶へ置き換えを。
野菜・海藻・きのこ・大豆を増やす
水溶性食物繊維は食後血糖の上昇をゆるやかにし、総摂取エネルギーの抑制にも有効。
たんぱく質は毎食適量
魚・大豆・卵・乳製品・赤身肉をバランスよく。
アルコールは控えめに
飲み過ぎは食欲を高め、脂肪肝を介して血糖悪化の要因に。
運動・睡眠・体重管理のポイント
有酸素運動+筋トレ
週150分目安の速歩・自転車などに、週2~3回のレジスタンス運動を組み合わせる。体重の3~5%減でも血糖と脂肪肝の改善が期待できます。
睡眠を整える
慢性的な睡眠不足は血糖悪化と生活習慣病リスク上昇に関連。6~7時間を目安に、就寝前の飲酒・夜食は避けましょう。
医療機関で受けられる追加検査
- 再採血(空腹時血糖・HbA1cの再確認)
- 75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT):食後の血糖処理能を評価
- 随時血糖の再評価、必要に応じケトン体
- 合併症スクリーニング:尿検査(微量アルブミン)、腎機能(eGFR)、脂質、肝機能、血圧測定など
治療が必要と判定された場合は、栄養指導・運動療法の具体化、薬物療法の検討を行います。
まとめ:数値の“見える化”で継続改善
健診はスタート地点です。
- ①結果票を確認し、空腹時血糖・HbA1cのどちらが高いかを把握
②2~3か月の生活改善(食・運動・睡眠・飲酒)を実行
③再検で推移を見える化
早期に手を打つほど、薬に頼らずに済む可能性が高まります。迷ったら結果票を持参し、内科で具体的な目標とプランを相談しましょう。
健診を利用して確かな診察と治療を
セルフケアは大切ですが、症状が進んでいる場合には、日々のケアだけでは不十分なこともあります。また、自覚症状がないうちに、思いのほか進行しているケースも少なくありません。
まずは検査を通じて、ご自身の体の状態を客観的に知ることから始めましょう。正確な診断に基づいた治療を行うことで、よりスムーズな改善が期待できます。当院では個人の方の健診予約も簡単に行えますので、少しでも不安を感じる方は、下記のボタンより詳細をご確認ください。