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健康診断 2025.01.08

血液検査の基準値一覧と結果の見方|結果が悪かった時の対処法を医師が解説

健康診断で行われる血液検査。
身体の状態を知るための検査だということは分かっていても、実際にどんなことが分かるか知らない方も多いのではないでしょうか。
血液検査で分かることやそれぞれの項目の基準値を知り、血液検査の結果を今後の健康管理に役立てていきましょう。

血液検査の基準値一覧表|一般検査・血液像・生化学検査の正常値

血液検査の結果を見るときは、まず各項目の基準値を確認することが大切です。基準値から外れている場合でも、すぐに病気と決まるわけではありません。
検査結果は、年齢・性別・体調・服薬状況・検査機関の基準によって変わることがあります。ここでは、血液検査でよく確認される項目の基準値を一覧で紹介します。

血液一般検査の基準値一覧

項目基準値(男性)基準値(女性)
白血球数(WBC)3,500〜9,000 /μL3,500〜9,000 /μL
赤血球数(RBC)435〜555万 /μL386〜492万 /μL
ヘモグロビン(Hb)13.7〜16.8 g/dL11.6〜14.8 g/dL
ヘマトクリット(Ht)40.7〜50.1 %35.1〜44.4 %
血小板数(PLT)15.8〜34.8万 /μL15.8〜34.8万 /μL
MCV(平均赤血球容積)83.6〜98.2 fL83.6〜98.2 fL
MCH(平均赤血球Hb量)27.5〜33.2 pg27.5〜33.2 pg
MCHC(平均Hb濃度)31.7〜35.3 %31.7〜35.3 %

血液像|白血球分類の基準値一覧

項目基準値詳しい働き
好中球40〜70 %細菌感染と戦う免疫細胞です。白血球の中で最も多く、感染症で増加することがあります。
リンパ球20〜50 %ウイルス感染と戦う免疫細胞です。ウイルス感染などで増加することがあります。
単球2〜10 %異物を取り込んで処理する免疫細胞です。
好酸球0〜10 %アレルギー反応や寄生虫感染で増加することがあります。
好塩基球0〜2 %アレルギー反応に関わる免疫細胞です。通常はごく少量です。

血液生化学検査の主な基準値

項目基準値わかること
AST(GOT)13〜30 U/L肝機能・心筋の状態
ALT(GPT)男性:10〜42 U/L/女性:7〜23 U/L肝機能の状態。肝細胞の損傷を反映します。
γ-GTP男性:13〜64 U/L/女性:9〜32 U/L肝機能の状態。飲酒の影響を受けやすい項目です。
総コレステロール142〜248 mg/dL脂質代謝の状態
LDLコレステロール65〜163 mg/dL悪玉コレステロール
HDLコレステロール男性:38〜90 mg/dL/女性:48〜103 mg/dL善玉コレステロール
中性脂肪(TG)男性:40〜234 mg/dL/女性:30〜117 mg/dL脂質代謝の状態
血糖(FBS)73〜109 mg/dL糖代謝の状態
HbA1c4.9〜6.0 %過去1〜2か月の血糖コントロール
クレアチニン男性:0.65〜1.07 mg/dL/女性:0.46〜0.79 mg/dL腎機能の状態
尿酸(UA)男性:3.7〜7.0 mg/dL/女性:2.6〜5.5 mg/dL尿酸代謝の状態。高い場合は痛風リスクに関係します。

上記の基準値は、一般的な目安です。基準値は医療機関や検査機関によって若干異なります。
また、年齢・性別・体調・服薬状況などによっても数値は変動します。

ご自身の検査結果を確認するときは、検査結果票に記載されている基準値を確認し、不明点がある場合は医師に相談しましょう。

血液検査の異常値と疑われる病気|項目別に解説

血液検査で基準値から外れた項目があると、「何か病気があるのでは」と不安になる方もいるでしょう。
ただし、血液検査の数値は、年齢・性別・体調・食事・運動・服薬状況などの影響を受けます。1つの項目が高い、または低いだけで病気が決まるわけではありません。
ここでは、血液検査でよく確認される項目について、数値が高い場合・低い場合に考えられる主な原因や病気を整理します。

項目高い場合に考えられる主な原因・病気低い場合に考えられる主な原因・病気
白血球数(WBC)細菌感染症・炎症・喫煙・ストレス・白血病などウイルス感染症・薬剤の影響・骨髄の病気・免疫機能の低下など
赤血球数(RBC)脱水・多血症・喫煙・慢性的な酸素不足など貧血・出血・鉄不足・ビタミン不足・腎機能低下など
ヘモグロビン(Hb)脱水・多血症など鉄欠乏性貧血・出血・慢性疾患に伴う貧血など
ヘマトクリット(Ht)脱水・多血症など貧血・出血・栄養不足など
血小板数(PLT)炎症・感染症・鉄欠乏・本態性血小板血症など肝疾患・薬剤の影響・免疫性血小板減少症・骨髄の病気など
好中球細菌感染症・炎症・ストレス・ステロイド薬の影響などウイルス感染症・薬剤の影響・骨髄の病気など
リンパ球ウイルス感染症・慢性炎症など強いストレス・ステロイド薬の影響・免疫機能の低下など
好酸球アレルギー疾患・気管支喘息・寄生虫感染・薬剤アレルギーなど多くの場合、低値だけで問題になることは少ないとされています
好塩基球アレルギー反応・慢性骨髄性白血病など多くの場合、低値だけで問題になることは少ないとされています
AST・ALT肝炎・脂肪肝・飲酒・薬剤の影響・筋肉の障害など低値だけで問題になることは少ないとされています
γ-GTP飲酒・脂肪肝・胆道系の病気・薬剤の影響など低値だけで問題になることは少ないとされています
LDLコレステロール脂質異常症・動脈硬化リスクの上昇など栄養不足・甲状腺機能亢進症など
HDLコレステロール高い場合は動脈硬化リスクを下げる方向に働くことがあります低い場合は動脈硬化リスクが高まる可能性があります
中性脂肪(TG)食べすぎ・飲酒・肥満・糖尿病・脂質異常症など栄養不足・甲状腺機能亢進症など
血糖・HbA1c糖尿病・糖代謝異常など低血糖・食事量不足・薬の影響など
クレアチニン腎機能低下・脱水・筋肉量の多さなど筋肉量の少なさ・低栄養など
尿酸(UA)高尿酸血症・痛風・腎機能低下・脱水・飲酒など栄養状態や薬剤の影響など

血液検査の異常値は、1つの項目だけで判断するのではなく、複数の項目の組み合わせや症状、既往歴、服薬状況などを含めて確認する必要があります。

たとえば、白血球数が高い場合でも、感染症・炎症・喫煙・ストレスなど原因は複数あります。赤血球数やヘモグロビンが低い場合も、鉄不足だけでなく、出血や慢性疾患が関係することがあります。

検査結果で「H」「L」などの異常表示があった場合は、自己判断で放置せず、医師に相談して原因を確認しましょう。

血液検査の結果が悪かった時の対処法|何科を受診する?

血液検査の結果で「H」「L」「要再検査」「要精密検査」などの表示があると、不安になる方も多いでしょう。
ただし、血液検査の数値は、体調・食事・運動・睡眠不足・服薬状況などによって一時的に変動することがあります。1回の検査結果だけで、すぐに病気と決まるわけではありません。
一方で、異常値を放置すると病気の発見が遅れる場合もあります。結果が悪かった場合は、自己判断で様子を見るのではなく、検査結果の内容を確認し、必要に応じて医療機関へ相談しましょう。

対応確認することポイント
検査結果票を確認するどの項目にH・Lが付いているか、基準値からどの程度外れているか1項目だけでなく、関連する項目もあわせて確認しましょう。
前回の結果と比べる前回より悪化しているか、同じ傾向が続いているか数値の変化を見ることで、一時的な変動か継続的な異常か判断しやすくなります。
体調や生活習慣を振り返る発熱・寝不足・飲酒・激しい運動・食事内容・服薬状況一時的な体調変化で数値が変わることもあります。
再検査の指示を確認する要経過観察・要再検査・要精密検査などの判定判定内容によって、受診の優先度が変わります。
医療機関へ相談する症状がある場合、複数項目で異常がある場合、数値が大きく外れている場合自己判断せず、内科や健診を受けた医療機関へ相談しましょう。

血液検査の結果が悪い時は何科に行けばいい?

血液検査の結果が悪かった場合、まずは内科や健診を受けた医療機関に相談するのが基本です。どの項目が異常なのかによって、必要に応じて専門科を案内されることがあります。

異常があった項目・症状相談先の目安考えられる確認内容
白血球・赤血球・血小板など血液一般の異常内科・血液内科感染症・貧血・血液疾患などの確認
AST・ALT・γ-GTPなど肝機能の異常内科・消化器内科脂肪肝・肝炎・飲酒の影響・胆道系疾患などの確認
LDLコレステロール・中性脂肪の異常内科・循環器内科脂質異常症・動脈硬化リスクなどの確認
血糖・HbA1cの異常内科・糖尿病内科糖尿病・糖代謝異常などの確認
クレアチニン・尿素窒素など腎機能の異常内科・腎臓内科腎機能低下・脱水・尿検査の確認
尿酸値の異常内科高尿酸血症・痛風リスク・腎機能などの確認
貧血・めまい・動悸・息切れがある内科・血液内科貧血の原因や出血の有無などの確認

早めに医療機関へ相談したいケース

次のような場合は、結果票だけを見て自己判断せず、早めに医療機関へ相談しましょう。

  • 「要精密検査」「要治療」と記載されている
  • 複数の項目で異常値が出ている
  • 前回より大きく数値が悪化している
  • 強いだるさ、息切れ、動悸、めまい、発熱などの症状がある
  • 黒色便、血便、原因不明の体重減少がある
  • 病院や健診機関から電話連絡があった

血液検査の結果が悪かった場合でも、再検査で問題ないと判断されるケースもあります。大切なのは、異常値を見て不安なまま放置せず、医師に確認して必要な対応を取ることです。

健診で要再検査・要精密検査が出たら|病院から電話は来る?

健康診断や血液検査の結果で「要再検査」「要精密検査」と書かれていると、病院から電話が来るのか不安になる方もいるでしょう。
医療機関や健診機関から電話が来るかどうかは、検査結果の内容や医療機関の運用によって異なります。電話が来る場合もありますが、電話が来ないからといって「問題がない」とは限りません。
結果票に「要再検査」「要精密検査」「要治療」などの記載がある場合は、案内に従って医療機関へ相談しましょう。

病院から電話が来ることがあるケース

ケース内容対応の目安
数値が大きく基準値から外れている白血球・血糖・肝機能・腎機能などで、医師が早めの確認が必要と判断する場合があります。電話の指示に従い、早めに受診日を調整しましょう。
「要精密検査」「要治療」と判断された再検査だけでなく、詳しい検査や治療が必要と判断される場合があります。放置せず、指定された診療科や医療機関へ相談しましょう。
強い症状があると伝えていた発熱・強いだるさ・息切れ・動悸・めまいなどがある場合、早めの連絡につながることがあります。症状が続く場合は、電話を待たずに受診を検討しましょう。
生命に関わる可能性がある異常値検査項目によっては、早急な確認が必要と判断されることがあります。連絡があった場合は、自己判断せず速やかに対応しましょう。

電話が来ないこともあるケース

ケース内容注意点
結果が郵送・Web通知される運用健診機関によっては、異常があっても電話ではなく結果票で通知されることがあります。結果票の判定欄を必ず確認しましょう。
軽度の異常や経過観察の判定「要経過観察」「生活習慣の改善」などの場合、電話連絡がないことがあります。次回健診まで放置せず、気になる場合は医師に相談しましょう。
再検査の案内が結果票に記載されている電話ではなく、結果票に受診目安や再検査の案内が書かれている場合があります。案内文を読み、期限や受診先を確認しましょう。
医療機関の連絡体制による違い同じ数値でも、医療機関によって連絡方法が異なる場合があります。不安な場合は、健診を受けた医療機関へ問い合わせましょう。

要再検査・要精密検査が出た時の流れ

要再検査や要精密検査が出た場合は、次の流れで対応しましょう。

  • 結果票の判定内容を確認する
  • 異常が出た項目と数値を確認する
  • 前回の検査結果があれば比較する
  • 健診を受けた医療機関、または内科へ相談する
  • 必要に応じて再検査や精密検査を受ける
  • 医師の説明を受け、生活習慣の見直しや治療方針を確認する

「電話が来ていないから大丈夫」と判断せず、結果票に要再検査・要精密検査と書かれている場合は、早めに内容を確認することが大切です。
特に、複数の項目で異常がある場合や、前回より大きく数値が悪化している場合、だるさ・息切れ・めまい・発熱などの症状がある場合は、医療機関へ相談しましょう。

血液検査でわかる病気一覧|一般検査・血液像・生化学検査で見つかる疾患

血液検査では、貧血や感染症、肝機能・腎機能・脂質・血糖など、体の状態を幅広く確認できます。
ただし、血液検査だけで病気を確定できるわけではありません。異常値が出た場合は、症状・診察・尿検査・画像検査などを組み合わせて、医師が総合的に判断します。
ここでは、血液検査で異常が見つかった場合に、確認されることがある主な病気をカテゴリ別に整理します。

カテゴリわかることがある主な病気・状態関連する主な検査項目
血液疾患貧血、鉄欠乏性貧血、悪性貧血、多血症、白血病、リンパ腫、再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病など赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリット、白血球数、血小板数、血液像
感染症細菌感染症、ウイルス感染症、敗血症、B型肝炎、C型肝炎など白血球数、好中球、リンパ球、CRP、肝機能項目など
肝臓の病気脂肪肝、ウイルス性肝炎、アルコール性肝障害、薬剤性肝障害、肝硬変などAST、ALT、γ-GTP、ビリルビンなど
腎臓の病気慢性腎臓病、急性腎障害、糖尿病性腎症、脱水などクレアチニン、尿素窒素、eGFR、電解質など
代謝・栄養の異常糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症、痛風、栄養不足、ビタミン欠乏など血糖、HbA1c、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪、尿酸など
心臓・血管の病気動脈硬化リスク、心筋梗塞、心不全など脂質項目、血糖、HbA1c、CK、BNP、トロポニンなど
免疫・アレルギーアレルギー疾患、自己免疫疾患、寄生虫感染など好酸球、好塩基球、自己抗体、炎症反応など

血液検査は、体の異常に気づくきっかけになります。しかし、同じ数値の異常でも、原因は一つとは限りません。
たとえば、白血球数が高い場合でも、感染症・炎症・ストレス・喫煙・血液疾患など、複数の原因が考えられます。肝機能の数値が高い場合も、飲酒・脂肪肝・薬剤の影響・ウイルス性肝炎など、背景は人によって異なります。
血液検査で異常を指摘された場合は、結果票の数値だけで自己判断せず、医師に相談して必要な検査や再検査を受けましょう。

健診で血液検査に引っかかった方へ|再検査・人間ドックのご案内

健康診断や人間ドックで血液検査の異常を指摘された場合は、自己判断で放置せず、原因を確認することが大切です。

血液検査の数値は、体調・食事・飲酒・運動・服薬状況などによって一時的に変動することがあります。一方で、異常値の背景に貧血・肝機能障害・脂質異常症・糖尿病・腎機能低下などが隠れている場合もあります。

特に、次のような方は医療機関への相談を検討しましょう。

  • 健診結果に「要再検査」「要精密検査」「要治療」と記載されている
  • 白血球・赤血球・血小板など複数の項目で異常がある
  • 肝機能・血糖・脂質・腎機能などの数値が基準値から外れている
  • 前回の健診より数値が大きく悪化している
  • だるさ・息切れ・動悸・めまい・発熱などの症状がある
  • 病院や健診機関から電話連絡があった

西梅田シティクリニックでは、健康診断・人間ドック・各種血液検査を通じて、検査結果の確認や再検査の相談に対応しています。

血液検査の結果で気になる項目がある方は、結果票を持参のうえ、医師へ相談しましょう。

健康診断や人間ドックを検討している方は、以下のページも参考にしてください。

・健康診断・人間ドックのご案内(西梅田シティクリニック)
https://umeda-cityclinic.com/check/

・健診に関するよくある質問
https://umeda-cityclinic.com/check/qa/

・生活習慣病に関する健康コラム一覧
https://umeda-cityclinic.com/column/category/lifestyle/

 

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