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健康寿命 2025.01.24

フレイル・サルコペニアとは?40代から始める予防と75歳からのフレイル健診

「フレイル」や「サルコペニア」という言葉を耳にしたことはありますか?
これらは高齢期に心身が衰えていく状態を指し、放置すると要介護状態や生活の質の低下につながります。

しかし、フレイルやサルコペニアは40代からの生活習慣の工夫で予防が可能です。また、75歳からは健診で早期発見・対策ができます。

本記事では、フレイル・サルコペニアの特徴やチェック方法、予防のための生活習慣、さらにフレイル健診について解説します。

フレイルとは?

フレイルとは、加齢によって心身が徐々に弱っていく状態を指します。筋力の低下や活動量の減少だけでなく、認知機能の低下やうつ症状も含まれるのが特徴です。

放置すると以下のリスクが高まります。

  • 転倒・骨折
  • 要介護状態
  • 複数の慢性疾患の悪化
  • 日常生活動作(ADL)の低下

サルコペニアとは?

サルコペニアは「加齢に伴う筋肉量の減少」を意味します。

筋肉が減ると、歩行速度の低下や立ち上がり動作の困難など、日常生活に支障をきたします。特に高齢者では転倒や骨折のリスクが増え、介護が必要になる原因の一つです。

40歳からのフレイル・セルフチェック

フレイルは高齢者だけの問題ではありません。実は40代から予防を意識することが大切です。
以下の項目をチェックしてみましょう。

フレイルチェック

  1. ふくらはぎの太さが、親指と人差し指で作った輪より細い
  2. 椅子から片足で立ち上がれない
  3. 1日3食のうち、主食・主菜・副菜を揃えた食事を摂らない日がある
  4. お茶や汁物でむせることがある
  5. 1週間に1度も外出しない

ひとつでも当てはまる場合、フレイル予備群の可能性があります。

75歳からのフレイル健診



75歳以上の方は「後期高齢者の質問票」を用いたフレイル健診を受けられます。これは生活習慣や身体機能、認知機能を総合的に確認するためのものです。


主な質問項目は以下のとおりです。

質問の種類質問内容
健康状態現在の健康状態はどうですか?
食習慣1日3食きちんと食べていますか?
口腔機能半年前に比べて固いものが食べにくくなりましたか?
汁物やお茶でむせることがありますか?
体重の変化半年で2〜3kg以上体重が減りましたか?
運動・転倒歩く速度が遅くなったと感じますか?
過去1年間で転んだことがありますか?
ウォーキングなどの運動を週に1回以上していますか?
認知機能周りの人から物忘れの傾向があると言われますか?
日付がわからないことがありますか?
喫煙たばこを吸いますか?
社会参加週に1回以上は外出していますか?
普段から友人や家族と付き合いがありますか?
ソーシャルサポート体調が悪いときに身近に相談できる人がいますか?

この健診により、本人や家族がフレイルへの意識を高め、生活改善につなげられます。

高齢者の社会参加の重要性

フレイル予防には身体だけでなく、社会とのつながりが不可欠です。

取り組み例

  • 地域活動:学校教育やボランティアで知識や経験を活かす
  • 有償ボランティア:収入を得ながら生きがいや健康づくりにつなげる
  • ICT活用:オンラインで交流や情報発信を行い、孤立を防ぐ

フレイル・サルコペニア予防の生活習慣

日常生活の工夫で予防が可能です。

習慣内容
運動習慣ウォーキングやラジオ体操など無理なく続けられる運動
食習慣肉・魚・卵・大豆製品などのたんぱく質を意識して摂取
記録をつける食事や歩数を記録し、習慣化をサポート

フレイルやサルコペニアは、放置すると要介護リスクを高めますが、40代からの意識と75歳からの健診で予防・早期対応が可能です。

  • 日常のセルフチェックを行う
  • 運動・食生活を整える
  • 健診や社会参加を通じて健康寿命を延ばす

健康に長生きするために、今日から小さな習慣を始めてみましょう。

 

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