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健康情報 2025.10.24

胃腸炎で悩むあなたへ。下痢と便秘を繰り返す本当の原因とは?

胃腸炎とその症状


下痢が止まらない」「便秘と下痢を繰り返す」…そんな胃腸のトラブルに悩んではいませんか?

胃腸炎は、主に胃や腸に炎症が起こる病気で、急性・慢性に分かれますが、どちらも腹痛、吐き気、発熱、そして便通の乱れ(下痢または便秘)を伴います。
特にウイルス性の胃腸炎では、ノロウイルスやロタウイルスなどによる下痢や嘔吐が典型的な症状です。

便通不調が続く場合、原因として単なる胃腸炎だけでなく、機能性や器質的な疾病がかかわっていることも多く、症状の背景にある本当の原因を見極めることが重要です。

胃腸炎の原因と感染経路 〜感染性・非感染性、急性・慢性の違いを解説〜

胃腸炎には、ウイルスや細菌などによって起こる「感染性」と、ストレスや生活習慣、薬の影響などによって起こる「非感染性」があります。
さらに、症状が数日で落ち着く「急性」と、何週間も続く「慢性」に分けられます。

【感染性胃腸炎】

ウイルス性(ノロウイルス・ロタウイルスなど)

 → 冬場に多く、感染力が非常に強い。嘔吐・下痢・発熱が突然現れます。

細菌性(サルモネラ菌・O-157など)

 → 食中毒として発症することが多く、腹痛・血便・激しい下痢などの症状が出ます。

感染経路:
 - 経口感染(汚染された食べ物や水)
 - 接触感染(ドアノブやタオルなどから)
 - 飛沫感染(特にウイルス性)

【非感染性胃腸炎

薬剤性(抗生物質・鎮痛薬など)

 → 胃腸の粘膜が荒れ、下痢や腹痛の原因になります。

ストレスや自律神経の乱れ

 → 過敏性腸症候群(IBS)のように、便秘と下痢を繰り返す症状が現れます。

慢性的な消化器疾患の一症状として

 → 潰瘍性大腸炎やクローン病など、自己免疫性の腸の病気が背景にあることも。

このように、胃腸炎は原因や症状の現れ方によって分類され、対処法や治療法も異なります。
どのタイプかを正しく見極めることが、早期改善への第一歩です。

よくある病気とそのリスク

さまざまな原因の中でも、注意が必要な主な病気をまとめます。

原因症状特徴
過敏性腸症候群(IBS)ストレス、自律神経の乱れ、生活習慣の影響など。
明確な器質的異常は見られない機能性疾患。
腹痛、下痢、便秘、ガスがたまりやすい、便意のコントロールが難しいなど便通異常(下痢型・便秘型・混合型)が周期的に起こり、検査をしても異常が見つからないことが多い。
潰瘍性大腸炎自己免疫の異常が関与しているとされるが、明確な原因は不明。血便、粘液便、下痢、腹痛、微熱など大腸の粘膜に慢性的な炎症が起こる。
難治性で再発を繰り返すことが多く、重症化すると手術が必要なことも。
クローン病遺伝的要因や免疫異常が関与していると考えられる。下痢、腹痛、体重減少、貧血、発熱、血便など消化管全体に炎症が起こる可能性があり(口から肛門まで)、深い潰瘍や瘻孔(ろうこう)を形成することもある。
大腸ポリープ大腸がん生活習慣(食生活・運動不足)、遺伝的要素、ポリープからの発生など。血便、便秘と下痢の繰り返し、便が細くなる、腹痛、体重減少、貧血など。初期は無症状のことも多く、便通異常が続く場合は早めの検査が重要。
定期的な内視鏡検査が予防・早期発見に有効。

このように、下痢や便秘を繰り返す背景には、単なる胃腸の不調だけでなく、慢性的な疾患や重篤な病気が隠れている可能性があります。
症状が長引く場合や繰り返す場合は、自己判断せず医療機関での診断を受けましょう。

検査と診断の流れ

病院受診の見極め

数日で治る急性下痢なら安静と水分で様子を見ます。
しかし、血便が出る、腹痛が激しい、脱水症状が疑われる場合には早めの受診が重要です。

必要な検査:内視鏡検査とは

  • 便・血液検査:感染の有無、炎症、貧血や栄養状態の評価などを行います。
  • 大腸内視鏡(大腸カメラ):ポリープやがん、炎症性疾患を直接観察・診断できる最重要検査です。

医療機関での診察のポイント

症状(頻度・便性状・伴う症状)、きっかけ(食事・薬・ストレスなど)、生活習慣、家族歴などの詳細な聞き取りが診断の鍵です。

日常生活でできる対策と解消法

  • 水分をこまめに摂る:白湯やスポーツドリンクなど、腸に優しいものを少量ずつ摂取しましょう。
  • 食物繊維をバランスよく摂取:野菜・果物・穀類や豆類などで腸内環境を整えます。
  • 規則正しい排便習慣:朝食後などを毎日の習慣に。便意を我慢しないこと。
  • 適度な運動:散歩や腹筋で蠕動運動を活性化させます。
  • ストレスの軽減:リラクゼーション、趣味・睡眠を優先し、自律神経を整えることが重要です。
  • 便秘薬の適切な使用:自己判断での長期使用は避け、必要時は医師と相談。
  • 食事・薬の見直し:刺激物や下剤、薬剤の副作用が疑われる場合は医師に相談。

おなかの状態は、あなたの生活の鏡

下痢や便秘を繰り返すとき、その背後には軽い胃腸炎から重大な疾患まで、さまざまな原因が潜んでいる可能性があります。
もっとも大切なのは、「体質のせい」と決めつけず、原因をしっかり見極めて適切に対応することです。

自己判断で「昔からこうだから」と済ませてしまう方も少なくありませんが、実際には治療や生活改善で良くなるケースが多くあります。
「昔からの症状」=「治らない」というわけではありません。

本当の原因がわかれば、生活の質は大きく向上します。
日々の生活習慣を見直し、正しい予防と検査を積み重ねることが、健やかな胃腸を保つ第一歩になります。

 

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