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寝る前の食事で睡眠の質が下がる?太らない夜食の工夫

「夜遅くに食事をすると太る」「寝る前の食事は体に悪い」と聞いたことはありませんか。
仕事や勉強で帰宅が遅くなり、どうしても深夜に食事をとらざるを得ない方も少なくありません。
しかし、遅い時間の食事は体の代謝やホルモンに影響し、睡眠の質を下げる可能性があります。
この記事では、夜遅い食事がなぜ問題になるのか、そのリスクと健康的に食べるための工夫について解説します。
深夜食事は健康に悪い?体への影響を解説
▪️夜遅い食事がダメと言われる理由
人の体には「体内時計」が備わっており、朝は代謝が活発、夜は休息モードへと切り替わります。
夜遅い食事はこのリズムに逆らう行為であり、摂取したエネルギーが使われにくく、脂肪として蓄積されやすくなります。
▪️代謝やホルモンバランスへの影響
深夜の食事は、インスリンの分泌を乱しやすく、血糖値が高い状態が続く原因になります。血糖値が長時間高いままだと、細胞がインスリンに反応しにくくなり、糖尿病や動脈硬化といった生活習慣病のリスクを高めます。
また、体がだるくなったり睡眠の質が下がったりと、日常のコンディションにも悪影響を及ぼします。
▪️生活習慣病リスクと睡眠の質低下
夜遅い食事を続けると、肥満、糖尿病、高血圧などの生活習慣病リスクが高まります。
さらに、胃腸に食べ物が残ったまま眠ると、睡眠が浅くなり、翌日の疲れがとれにくくなります。
夜遅い食事が「太るだけでなく、眠れない原因」にもなるのです。
深夜でも健康的に食べるための賢い選び方
▪️胃腸にやさしい軽食を選ぶ理由
深夜にどうしてもお腹が空いたときは、消化に負担の少ない軽食がおすすめです。
おかゆやスープ、豆腐などは胃にやさしく、睡眠を妨げにくい食べ物です。
▪️栄養素で意識したいポイント(例:トリプトファン)
快眠をサポートする栄養素として「トリプトファン」が注目されています。
・乳製品
・大豆製品
・バナナなど
に含まれ、睡眠ホルモンであるメラトニンの材料になります。
夜食に取り入れると、眠りの質の改善が期待できます。
▪️過剰な脂質や糖質を避ける工夫
揚げ物やラーメン、スイーツなどは消化に時間がかかり、血糖値を乱しやすいため控えましょう。
どうしても食べたい場合は量を減らし、野菜やたんぱく質と一緒に摂ることで血糖値の急上昇を抑えることができます。
夜遅い食事が特に注意すべき人とは?

▪️持病(糖尿病・高血圧など)がある人
糖尿病や高血圧の方は、夜間の血糖値や血圧上昇が症状を悪化させる可能性があります。
夕食の時間や内容を工夫し、医師の指導に従うことが大切です。
▪️ダイエット中の人
夜遅くの食事は摂取カロリーを消費しにくく、脂肪が蓄積されやすい時間帯です。
どうしても食べる場合は低カロリーで栄養バランスの良い軽食に留めましょう。
▪️就寝前の空腹感への向き合い方
「お腹が空いて眠れない」という場合、コップ一杯の牛乳やホット豆乳などで満たすと安心して眠れます。
空腹を我慢しすぎるのも睡眠の妨げになるため、少量で調整するのが賢い方法です。
寝る前に避けたい食べ物と飲み物
▪️カフェインやアルコールが体に与える負担
コーヒーやエナジードリンクに含まれるカフェインは覚醒作用が強く、寝つきを悪くします。
アルコールも一見眠りやすく感じますが、実際には深い睡眠を妨げ、夜中に目が覚めやすくなります。
▪️消化に時間がかかる食材の影響
脂っこい肉料理や揚げ物は消化に時間がかかり、胃腸に負担をかけて眠りを浅くします。
▪️血糖値を乱す糖質の摂り方
甘いお菓子や清涼飲料水は血糖値を急上昇させ、その後の急降下で睡眠の質を下げます。
夜遅くは特に控えることが大切です。
まとめ:適切な知識で健康を守るために
夜遅い食事は、体内時計やホルモンバランスを乱し、太りやすさや睡眠の質低下につながります。
しかし、どうしても避けられないときは、
・消化にやさしい軽食を選ぶ
・トリプトファンを含む食品をとる
・脂質や糖質を控える
などの工夫でリスクを減らせます。
深夜の食事は「我慢する」か「食べてしまう」かの二択ではありません。
正しい知識を持ち、体に負担をかけない選び方を心がけることで、翌日のコンディションも大きく変わります。
もし夜遅い食事が習慣化して体調不良や体重増加が気になる場合は、早めに内科で相談してみましょう。
生活習慣の見直しと医師のアドバイスが、健康的な毎日と快眠を守る助けになります。
参考
食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~ 厚生労働省
カフェインの過剰摂取について 農林水産省