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健康情報 2025.02.07

「冬バテ」ってご存知ですか?夏バテとの違いも解説

まだまだ寒さが厳しい日々が続き、体調を崩しやすい季節です。

寒さが増すにつれて、「冬バテ」という言葉をよく耳にするようになってきました。

暑い日が続くと、「食欲が湧かない」、「体がだるい」、「寝つきが悪い」といった症状が現れることがあります。

私たちはこうした体調不良を「夏バテ」と呼んでいますが、実は冬にも「冬バテ」と呼ばれる体調不良の症状があります。


今回は「冬バテ」について解説します。

最近聞くようになった「冬バテ」


私たちの身体は、暑さを感じると汗をかき、体内の熱を外へ逃がすことで体温を一定に保つ仕組みになっています。
この体温調節機能を担っているのが、自律神経(交感神経と副交感神経)です。

そもそも夏バテとは?

例えば、気温が40度近くなる真夏の日中に外出し、仕事や買い物のためにクーラーが効いた室内に入り体を冷やした後、再び暑い外に出るというように、室内と屋外の温度差を何度も繰り返し体験すると、自律神経の働きが乱れてしまうことがあります。
この自律神経の乱れが原因となり、食欲不振や体のだるさといった症状が現れるのが「夏バテ」と呼ばれる状態です。


冬バテの症状とは?

冬バテの症状は主に、以下があります。

  • 頭痛や肩こり
  • 下痢や便秘
  • めまい、だるさ
  • 免疫力の低下
  • 食欲不振、胃腸のトラブル
  • 集中力の低下、眠りが浅い
  • イライラする、気分が落ち込む
  • 寝ても疲れが取れない

冬バテの原因とは



”寒暖差”が「冬バテ」の主な原因と考えられています。
冬は夏と比べて昼夜の気温差が大きく、急激な気温の変化により自律神経が乱れて体調を崩しやすくなります。

また、年末年始の慌ただしさで神経が緊張状態に陥りやすいことや、長期休暇中に乱れた生活リズムが整わないまま過ごしてしまうことも、免疫力の低下を招き、「冬バテ」の原因となることがあります。

自律神経とは、私たちの意思に関係なく24時間休むことなく働き続け、呼吸や血圧、心拍など生命維持に必要な機能を自動的に調節し体の健康を維持する神経のことです。

寒暖差による冬バテ、改善策は?

身体を温める・冷やさないようにする

冬バテ対策で最も重要なのは、身体をしっかり温めることです。
寒さが厳しくなると血行が悪くなり、頭痛、肩こり、腰痛などさまざまな不調を引き起こします。
血行を良く保つためにも、身体を冷やさないよう心がけることが大切です。

夏場にシャワーだけで済ませていた方は、冬こそ湯船にゆっくり浸かる習慣を取り入れるのがおすすめです。
38~40度程度のぬるめのお湯に、身体がしっかりと温まるまで浸かるのが理想的です。また、室内外の寒暖差による体調不良を防ぐため、外出時にはマフラーや手袋などの防寒具をしっかりと着用しましょう。

特に首元が冷えると体温調節が乱れやすくなるため、マフラーやネックウォーマーで首を温めることがとても重要です。

適度な運動を行う

寒い季節は外出するのが億劫になり、夏と比べて冬は運動量が減る人が多くなります。
しかし、身体をあまり動かさないと筋肉が緊張状態になり、血行不良を起こしてしまいます。
激しい運動をする必要はありませんが、軽く汗をかく程度に身体を動かすことが大切です。

寒さで外出が難しい場合でも、室内でできるラジオ体操やストレッチなど、身体をほぐす運動も健康維持に効果的です。
ゆっくりとしたペースで身体を動かせば、副交感神経が優位になり、体をリラックスさせる効果も期待できます。

運動量が減りがちな冬だからこそ、意識して身体を動かす習慣をつけましょう。

バランスの整った食事を心掛ける

人間の身体は食べ物によって作られているため、栄養バランスを意識し、規則正しい食生活を心がけることが大切です。

特に冬は、忘年会や新年会などで食生活が乱れやすい季節です。
アルコールを摂取する機会が増え、暴飲暴食が続くと身体に大きな負担がかかります。
そのため、食べ過ぎた翌日は軽めの食事にするなど、無理のない範囲で調整することをおすすめします。

さらに、冬は身体が冷えやすいため、身体を温める食材を積極的に取り入れるのが効果的です。
たとえば、根菜類、ショウガ、ニンニクなどは身体を温める作用があります。
また、寝る前にホットミルクを1杯飲むだけでも、身体が温まり、快適な眠りに繋がります。

規則正しい生活リズムを送る

「冬バテ」の原因である自律神経の乱れを整えるには、規則正しい生活を送ることが大切です。
特に睡眠は大きな役割を果たしており、早寝早起きを心がけることで体調を整えることができます。
また、朝起きたらすぐに日の光を浴びることも、自律神経を整える効果があります。

朝日を浴びることで、心と身体を元気な状態に導いてくれる「セロトニン」という物質が活性化され、体内のリズムが整い、夜にはぐっすり眠れるようになります。


寒い冬は布団から出るのが億劫ですが、早寝早起きを心がけるだけで冬バテを予防する効果が期待できます。

冬バテは免疫力も落ちる!もしも感染症にかかった場合は西梅田シティクリニック併設の内科へ

冬バテは、風邪やインフルエンザなどの感染症のリスクを高めることもあります。
気になる症状がある場合は、西梅田シティクリニック併設の内科へご相談ください。

まだまだ寒さが続きますが、しっかりと身体を温め、免疫力を高めて冬バテや感染症に負けない身体づくりを心がけましょう。

 

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